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山野で、今、手で掘ってきたものですよ!といった感じのお菓子があります。
二條若狭屋(にじょうわかさや)の「家喜芋(やきいも)」。 丹波山芋(つくね芋)の皮で包んだ、こしあん、つぶあん、白あんの三種のお饅頭。包装も「取れたての芋」を意識していて、とても面白いのです。
竹ざるに入った饅頭には、布巾がかけてあります。 布巾をとると、土の中から取れたみたいに、お菓子が顔だすと、大人気なんだそうです。 そこに掛けてある、ふきんには、「家喜芋」と印がしてあり、プレミアものとして、隠れた人気なんだとか。 また、ユーモラスな名前の「家喜芋(やきいも)」には、 家の人が喜ぶ芋、という意味が込められています。
丹波山芋(つくね芋)を原料にした、皮は、ムチっとしていて美味しいです。 手作りで、ひとつひとつ、大きさが微妙に違い、愛嬌のある丸みがあります。
これ、なんだか、トータルデザインで、プロデュースされている感じで、 いいと思いませんか?現代の商品企画の展開に似ています。
実は、これ、大正時代に「二條若狭屋(にじょうわかさや)」の 初代が考案したもの。 この店主、先進的で、 文才にもすぐれた粋な人。当時のマスコミで、人気の アイディアマンだったんだそうです。
すごい京菓子職人さんがいたんですね! 彼は、このユーモラスで美味しいお菓子「家喜芋(やきいも)」 を作り、当時の首相、近衛文麿に献上しました。すると、香ばしい上品さとユーモアに首相も感動したとか。
おなかが満足する上質な味わいな上に、京都らしい、アイデアに満ちたパッケージは現代でも大人気の逸品です。

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