「京都の和菓子☆ドットコム」に お越しいただきありがとうございます。 こちらは乙女ゴコロにキュンとくる京菓子案内のサイトです。京都の和菓子の歴史と魅力の記事が満載。和菓子用語集もあります。有名店のお菓子を30代女性管理人が試食し、リアル&シビアにレビューレポート。ネットショップの和菓子・スイーツのお取り寄せ情報も御紹介しています。

ニッセンで購入。甘春堂(かんしゅんどう)の茶寿器(ちゃじゅのうつわ)。
器と御干菓子・麩やき煎餅のセット。
この器が干菓子で出来ていて、食べられるんですよ〜。
本物とみまごうばかりの抹茶碗。釉薬をぬっているような、風情。模様。
これが食べられるなんて、信じられますか?
この器で、おうすをお点て下さい。芳しき桂皮の香りとほどよい甘み茶心の楽しみをよりいっそう盛り上げてくれます。
と添付されていました。
私は、点てるのあんまり上手ではないんですが(ああ、恥ずかしい…)。
器をあっためたりとかの手順がない分、ちゃんと点つか心配だったんです。でも、ほどよくふんわり仕上がりました。
この点ててる間が楽しいのです。ニッキの香りがふんわり〜として。器にニッキが入っているんです。少しずつ干菓子がとけて香りが立ち上るのです。
京菓子・和菓子は五感で楽しむ芸術だというけど、こういうところで、感じさせてくれる意外さ。
ついている干菓子と煎餅をそえて。
抹茶に干菓子の味がついて、ほんのり甘い。ニッキの香り。
抹茶の味が複雑で多層的な豊かな味わい。これは美味しい!
以前いただいた、他店のよりも、割れやすく、抹茶と一緒に干菓子が少しずつ口に入る。抹茶と干菓子を一緒に食べているような豊かさがあります。砂糖衣のような部分がふんわり&コリとしててよい。単純な味ではなくて、口あたりも、味もバラエティです。
これは、器だけでも食べられるんでしょう。けど、お茶と一緒であるからこそ、ここまで美味しい。抹茶を入れてはじめて生きる干菓子の味、この器ならではの抹茶の味になる。どちらかだけでなく、両方で初めて完成される味なんです。
最近、全国的に甘さ控えめなのが好まれているようです。
で、その基準だと、京都の和菓子が比較的甘いんじゃないのかという話をたまに聞きます。その理由は、京菓子というのが抹茶や緑茶と一緒に食べることを想定されているからだとか。京都人は圧倒的に、茶の消費量が多い。茶文化が根強い地域ならではの味なんです。
現代は、家庭でお茶を淹れるということが少なくなっているらしい。和菓子もジュースやコーヒーと一緒に食べることも多いのだとか。だから、それだけで食べやすいよう、甘さが控えめなのが好まれるというのです。
最近は、ドラマ「あんど〜なつ」で、主人公が上生を部屋でお茶も入れず手づかみで、パク、と食べて「まあ、美味しい」とか言ってるのを見て、ギョ、としましたね(苦笑…たまには私もいたしますが…)。お茶と一緒に食べなくて美味しいのかな〜?と。
そういうケースが一概に悪いとは思わないし、時にはコーヒー紅茶と一緒に食べるのもオツなもの。でも、和菓子・上生は茶文化と共に発展してきたもの。和菓子屋さんが、緑茶や抹茶と一緒に食べることを想定して作っているならば、そうしてみるのが一番美味しいのではないかな〜とも思います。私は、茶席の経験も知識もロクロクないのに、そういうこと言うのはおこがましいんですが。
実際、この菓子は、抹茶を入れて楽しむことを想定されて作られている。ここまで、真正面から抹茶との相性を追求したお菓子はないんではないでしょうか。(とはいえ、コーヒーでも試してみようかと思うワタクシでした)
上品な味。じわ、と、染み込む甘さ。
落雁の味も、ホックリと上質。
これぞ、京都、という気分になります。
この甘春堂のお菓子って華やかで、結構ヨソさん受けするんです。でも、純京都的な印象がある。それは、このなじんだ色合いのせいじゃないかと思うんです。「京好み」というやつ。美術の授業的に言うなら、色の明度を合わせてある、ということですね。調和がとれていて「はんなり」してるんです。

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