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学問の神様、菅原道真を祀る、北野天満宮の門前菓子として、長五郎餅と、 この「粟餅(あわもち)」があります。 このお菓子は、室町時代に出来たもので、とても歴史があります。
室町時代に 材料費の節約で粟を使ったのが、大評判になり、 たちまち、人気になりました。 (昔は粟の方が安かったのですね) これが京都北野天満宮の門前菓子の栗餅のはじまりです。
『毛吹草』(江戸時代の俳句に関する解説書みたいなもの)には、 「茶屋の粟餅」として 紹介されています。 『京童(きょうわらべ)』(中川 喜雲, 1636-1705)では 「粟のもちいは北野の名物」なり
と記されて、門前菓子として、 人々の舌を楽しませた事がわかります。
現在では、北野天満宮前の老舗の茶屋で食べることができます。
漉し餡のお餅が3個、きな粉の餅が2個出てきます。ポタポタと柔らかいお餅の、 粟独特のプツプツした感覚。美味しさの秘密は、 注文が出てから、作り始めるということにあります。 作り置きは一切ありません。ほかほかの栗餅を丸め、 その場で餡と黄粉をつけてくれるという新鮮さ。穀物の懐かしい香りがぷ〜んとします。 いずれも甘さ控えめで、上品なのにリッチな味わいです。
昔は、粟といえば、困窮な時の食べ物とされていましたが、 今は、粟のヘルシーさが人気で、高騰してしまいました。 それでも、昔と変わらない、門前菓子が見られるのは京都ならでは。
毎月25日の天神さんの日には、長蛇の列が出来るほどの賑わいです。
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