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さて、東寺の弘法さんのお菓子が出てきたなら、当然、北野天満宮の「天神さん」のお菓子も ご紹介しなくてはなりますまい。
「天神さん」は、毎月25日に、北野天満宮で開催される市です。 北野天満宮は、梅の見事なところで有名です。 この天神さんの縁日で売られる代表的なお菓子に、「長五郎餅(ちょうごろうもち)」 があります。
菅原道真を祀る北野天満宮。
室町時代後期、16世紀はじめより茶屋がでていました。 天正年間(1573-92)北野の社に河内屋長五郎(かわちやちょうごろう)という人が、 白餅を売って大変評判になりました。
当時は、餅を餡でくるんだ餅が主流だったのが、 長五郎の売った餅は、餡を餅で包んだものでした。 売り切れ続出のその餅は、1587年の豊臣秀吉の北野大茶会で献上されました。
そのあまりの美味しさのあまり、 太閤秀吉さまをはじめ、公家や武将にも気に入られました。 で、
「以後、長五郎餅と名乗るがよろしい!」
と、秀吉に言われたのが現在の北野天満宮の門前菓子、長五郎餅のはじまりだったのです。
今では、餅の中に餡が入っているお餅は珍しくないですが、 さすがそれは、伝統の味。 羽二重の皮の中にコシアンが入っているだけのいたってシンプルなお餅なのですが、 餅の柔らかさが柔肌のようで、優しく、癖になります。
25日の天神さんでは縁日で販売されますが、 普段は、北野天満宮近辺のお店でお買いもとめいただけます。 上品な味わいにわざわざタクシーで買いにくる人も多いとか。
同じく、北野天満宮の門前菓子として、「粟餅(あわもち)」もあります。
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