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夏のある日、少々芸術家気質の友人がある日いきなり言いました。「御手洗祭(みたらしまつり)に行こう!」 下賀茂の大学の1年目の事でした。その祭りとは、下鴨神社(賀茂御祖神社)の祭りで、 土用の丑の日に行われる「足つけ神事」の事だと知ったのは後の事です。
わけも分からず、大勢の人が、正月の参拝よろしく、待たされ、許可が出たらゾロゾロと 神社の中に妙な池のような川のような水の中に膝までザブザブ入ってロウソクに火をつけて、 出たら終わり。「なんじゃ、こりゃ…」というのが当時の感想です。しかし、 夏の事、足を漬けるのは気持ちよく、大勢の人々の目的があるんだかないんだか、 同じような行為をする、というのは、妙な一体感があって、面白かったです。
名物のみたらし団子、「加茂みたらし」は、神社の神饌菓子として、 氏子が作っていたのが起源です。この団子の由来は、御手洗祭を行った「御手洗の池」で、葵祭の主役の女性の「斉王代(さいおうだい)」が 禊をし、平安時代にはこの池から水がこんこんと湧いて、それが、水の玉のようであったと。 その水玉を模して作られたのが、この、みたらし団子と言われています。
この加茂みたらし団子、面白いことに、普通の団子と違い、串のてっぺんの団子が他と離れています。 これはテッペンの一つが人間の頭を、他の4つが、身体を表しているそうです。 このカタチは、無病息災を願ったのだということです。弾力のあるコシの強い美味しさがあります。 透明なタレに、生地はこだわりの滋賀県産の上新粉を使い、葛あんの 砂糖、水もこだわりの上質なものを使用しています。砂糖はなんと黒砂糖だそうな。黒砂糖のせいで、風味と香りとツヤが 増しているようです。 おこげの部分も香ばしくて美味しいです。
現在は、下鴨神社の前の御茶屋さんで、いただけます。
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