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祇園 徳屋(とくや)の「わらび餅」を食べにいってきました。
店舗には、舞妓さんのためのスケジュールが掲示されています。二階が、お稽古場所なんでしょうか?
開店時間、15分前。
それにも関わらず、行列ができています。
このお店のワラビ餅。珍しい、高品質な「本わらび粉」を使っているそうな。
最近、わらび粉について、真剣に調べていました。その過程で、がっかりすることシバシバ。何故かというと、あまりにも「本物」のとか、「100%」とか、誇張広告宣伝のサイトやブログがありすぎる。
それらに掲載されている画像。どれも、白濁した餅。どう見ても、わらび原料の割合が多いとは思えない。まさに芋デンプンの塊。本わらび粉100%で、冷蔵可能だったり、おまけに賞味期限が5日なんて、冗談もいいとこ。(本当に本わらび粉100%なら、冷蔵不可。色は、濃く、賞味期限は超短い)現在、菓子の材料表示の規制は曖昧(あいまい)なのです。だとはいえ、消費者をだますなら、もっと上手にしてほしいものだ、と思っておりました。
で、今月のdancyuに「日本一うまい店」として、この徳屋が紹介されていました。
注文を聞いてから、わらび餅を作り始めるんだそうです。
美しい塗りの食器と共に出てきました。
なんと品のよい…。
少し暗い店内だった。なので画像が荒いですね。お許しを…。
予想以上に、暗褐色。
濃い、濃い、色。
まさに、高品質のわらび粉の動かぬ証拠です。
驚いたのが、カキ氷の中に、餅が放たれていたこと。
お店の人に
「高純度のわらび餅なら、こうして、氷で冷やしたら、劣化するんじゃないんですか?」
などと、意地悪な質問をしてみました。(すいません…。失礼を)
すると、店員の方が
「そうです。このまま、氷の中で放置したら、どんどん、味が落ちていきます。しかし、わらび餅は練り上げたら、熱々になります。それではとても食べれません。出来立てを、こうして、すぐ、氷につけて、お出しすることで、一番美味しいところを、すぐ召し上がっていただけます」
確かに。わらび餅は、作った端から、劣化する。冷えたら、どんどん味も落ちる。しかし、冷えたのを美味しく食べるには、こうして、出来立てをすぐ、氷に入れ、出すのがベスト。納得しました。
更に驚いたのが、毅然と即答してくださったところ。こういう底意地の悪そうな質問をすれば、並みの店なら「聞いてきます」と奥にひっこむでしょう。働く人に専門知識とプライドがあるのです。さすが、祇園。接客も、素晴らしい雰囲気でした。
冷やしても、全く白濁してない。
100%とは、こういうものの事を言うのでしょうね。
餅に和三盆が練りこんであるとのこと。
なので、そのままでも食べれる。
しかし、冷えているせいか、ほのかにしか、甘みが感じられません。
なので、添付の黄な粉と、黒蜜をどっさりかけてみました。
味は、かなり衝撃。
わらび餅についての考え方を改めさせられる美味しさ。
味蕾(みらい)が爆発しそうでした。
ありがちな「まったり、とろりん、とろけるような美味しさ」などと、単純に言ってしまいたくない。
口の中がモアン、モアン、と揺り動かされた感じ。
あまりの美味しさに、あ!と言う間になくなってしまいました。
あえて、難のようなものがあるとすれば、和三盆。これが、風味的によくわからなかった。冷えているせいなんでしょう。わらび自体山菜なので、ある程度の雑味が予想されます。そこに、和三盆という、風味の強い砂糖を合わせる事。それは、味的に、どうかな〜と思っていました。が、実際食べると爽やかな、滋味な甘みが広がるばかり。ここまで、計算して作ってあるのなら、スゴイものです。
これはもう一度行ってみないことには…。夢中で、時間が過ぎてしまいましたので…。
純粋にわらび原料をちゃんと使ったもの。それは、ここまで、気を使った供し方で、はじめて、食べることができる。だって、ワラビ粉自体、とってもデリケートなもの。こうやって、作り立てを出されるのが正しいのだと思います。
しかし、一方で、こういう、わらび餅自体、現実的なものではないでしょう。進物には使えないし、気軽に冷やして家族で食べたりできない。これは、京都の上質の「もてなし」の中で供される、非日常の味だといえます。
だから、夏のデザートとしての、冷やせて消費期限に余裕のある「わらび餅」もとても大事。たとえ、この店ほど、高純度でなくても。それも立派な和菓子の一ジャンルです。その美味しさも、この夏は、味わいたいもの。
だからといって、「本物」の単語を乱発したり、100%でないのに「100%本わらび粉」と言っていいのかというと、それは、明らかにイカンでしょう(笑)。そのうち、スイーツの材料表示にも法規制が出来てほしいものです。
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