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たっぷりの柔らかい白いお餅で、粒餡をまいて、上には、強めに煎った黄な粉をパラパラと。なんとも、ボリュームのありそうなこのお菓子の名前は「麦代餅(むぎてもち)」といいます。
明治創業の、桂離宮に程近い場所にある老舗、中村軒(なかむらけん)の代表銘菓です。
もともとは、農作業の時の間食としてのお菓子です。この麦代餅(むぎてもち)二個分と、麦五合分が物々交換されたものです。それで、この名前がついたのでしょう。麦刈りや田植えのとき、このお菓子を食べながら、京都の人は農作業をしたのです。
2個で、間食1回分との事。このお餅、2個でも相当なボリュームですが、厳しい農作業のあいまのお菓子、食べて、元気を出して、また、作業に精を出したのでしょうね。
やわらかく、プニプニした弾力のあるお餅と、優しい粒餡。黄な粉の香りが食欲をそそります。
鎌餅もそうですが、これは、農作業の歴史が背景にあるお菓子です。京都は、半農の土地、繊細な雅なお菓子ばかりではありません。こういう力強く優しい味も、また、京都なのです。
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