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◆阿闍梨餅(あじゃりもち)・末富(すえとみ) |
連れ合いと大晦日を過ごした時のこと。紅白を見て、じゃあ、その辺をウロウロしてみよう、という事になりました。
前述の通り、連れ合いは、動物的なカンで、歩く人です。で、小さな路地が大好き。連れ合いと京都を歩くと、どこに行くのか本人もわからず、気がすむまでウロウロします。いつしか、知らない寺や街に着くこともシバシバ。しかし、必ず帰れるので、不思議なものです。このときは、いつしか、三条通りから新京極通りへ歩いていました。
←(連れ合いは、私に似顔絵を描かれるのが好きではないので、肖像権を守るために、このような顔になってます(笑))
年末年始は、京都の有名所の寺や神社は、人であふれかえるのですが、錦や、新京極の街中は静かでした。大晦日から元旦を迎える夜、街中は、シーンとしています。修学旅行生のメッカの新京極も、あの、大晦日の喧騒で有名な錦通りも、人どころか、猫すらいません。静かなものです。京都の商店街の人も、参拝や鐘つきに行くか、家でゆっくりしているのでしょうね。
路地の小さな寺や、神社は、ひっそりと明かりがともされ、ぽつり、ぽつりと、人がいます。探せば、猫の額のような、小さな祠や、神社、寺があるんですよ。そういうところも、明かりをともして、ちゃんとお正月しています。大きな有名なお寺もいいですが、京都のこういう穴場みたいな寺社もオツなものです。お酒をふるまってくれる場所があり、飲みながら、歩きました。そういう寺社をみてまわる内に、元旦になりました。連れ合いは、酒が好きなので、ますます、上機嫌になり、千鳥足で、ますます、小さな路地や、小道を探検します。
吐く息が白く、自分たちだけの足音が聞こえる、お正月。寒いけれど、おめでたい気分でいっぱいになりました。
錦天神ともいわれる、錦天満宮は、錦通りの終点の、新京極通りにあります。暗い道の中、提灯のあかりが灯され、輝いていました。人も少なく、そこだけ、神秘的な雰囲気でした。よし、そこで、お参りしよう、と賽銭を入れました。錦天満宮は、小さいながら、菅原道真を祀る学問の神社です。そこには、なでると、学業成就するという牛の銅像があります。牛のひたいは、みんなに撫でられ、そこだけ、色が変わっています。私も撫でました。

ちなみに、この牛の銅像は、まことに目つきが悪く、 学業成就というより、「ちゃんと勉強せんと祟るでエ」と言っているような気がします…(笑)。
新年の神妙な気分でいたら、いきなり、変な人形が踊りだしました!
ひえええ!
びっくりしました。人が近づくと、獅子舞が踊る仕掛けがあるんですよ!あ〜!びっくりした。人が少ないので、よけい、びっくりしたことでした。さすが、観光客のメッカの新京極の神社だけあります。
この錦天神には、京都の名水といわれる「錦の水」があり、人々が、飲んだり、持ち帰ったりしています。しかし…。連れ合いが飲もうとするのですが…私はなんとなく…。
「なあ、私、この新京極通りの土産物屋でバイトしてたやん」
「それがどしたん?」
「あのな、そこの店主が言うねん。俺は、絶対、錦の水は飲まへん。て。」
「なんでまた」
「そこ、昔、昔トイレやったんや、て…。」
「…。アホだな〜。デマでしょ。もしそうだったとしても、はるか昔だろ。100年前のトイレの水が、今でも流れてるわけないじゃん。京都の人も、昔の話ばかりするんだなあ。水道の水なんて、どこの誰の排水かもわからんのに、飲んでるじゃない。この水は、今、湧き出てるの!うまいよ。この水。あ〜、新年の清清しい味だなあ」
「そういや、そうか…。」
とても美味しいお水でした。あの店主、未だに、ここの水、飲んでないんやろうな、あの人、頑固だったし。
あなたも良いお正月を。
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